Will Smart/安価・簡易・高機能な日本初のOBD型デジタコを26年4月に販売

2025年12月19日 14:39 / 車両・用品

物流ソリューションのWill Smart(東京都江東区)は、日本初となるOBD2型デジタルタコグラフ「OD420JP」を2026年4月より販売開始する。設置の簡易性・導入コストの低減・高精度データの取得を両立したデジタコで、中小トラック事業者のデジタル化と経営効率化を支援する。

<OD420JP>
20251219deji - Will Smart/安価・簡易・高機能な日本初のOBD型デジタコを26年4月に販売

従来のデジタコは配線工事や設置位置の指定が必要だが、「OD420JP」は車両のOBD2端子に差し込むだけで利用可能なため、手軽に導入できるのが特徴。

一方、取得する運行データは充実している。0.5秒~数分単位の高頻度で走行距離や時間、車両位置情報などの詳細な運行データを高頻度で取得し、リアルタイムでクラウド型FMSや配車・動態管理システムと連携できる。さらに急ブレーキや急加速などの危険運転を検知し、安全運転指導や事故防止に活用できるほか、燃料消費量やCO2排出量を正確に算出することで環境管理や経営効率化にも寄与する。将来的には故障予知データの活用によるメンテナンスの最適化への活用も考えられる。

また、クラウドベースで設計されているため、既存の業務システムとの統合が容易であり、業務に合わせた新機能追加や他サービスとの連携が可能だ。これにより物流環境の変化にも柔軟に対応できる拡張性の高い次世代型デジタコとなっている。

販売は代理店を通じた形態を予定しており、事業用バスやタクシー車両への対応拡大も計画している。Will Smartは「OD420JP」の販売を皮切りに、クラウド型FMSやアルコールチェックシステムなどを組み合わせた物流業界向け総合プラットフォームの構築を進めるとしている。同社は顧客企業との対話や経験を活かし、業界課題の解決と持続可能なモビリティ社会の実現を目指している。

現在、日本国内では車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上のトラックに運行記録計(デジタコ)の装着が義務付けられている。しかし、多くの中小トラック運送事業者ではアナログ式が依然として使用されており、運行データのデジタル活用が進んでいない状況だ。この課題を受け、国土交通省は「物流革新に向けた政策パッケージ」においてデジタル式運行記録計の普及を推進しており、2027年までに装着率85%を目指す方針を示している。

■製品仕様
型式:OD420JP
寸法:約126×38×81mm
重量:約163g
通信方法:LTE(Cat4)、Wi-Fi、Bluetooth対応
搭載機能:GPS、セキュリティ、スマートフォン連携(将来:Digital Key対応予定)
接続方法:OBD2端子接続(配線工事不要)
デジタコ認証:国土交通省認証基準準拠(2025年12月1日取得済み)
対応車種:運行記録計装着義務のある普通貨物自動車(車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上 等)。OBD2ポートを備えた車両が対象。

■Will Smart(https://willsmart.co.jp/

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