車両・用品 に関する最新ニュース
一覧- ティアフォー/経産省事業の補助事業完了「自動運転トラックの社会実装」加速 (04月28日)
- 住友倉庫/中国でEVトレーラーを導入 (04月28日)
- 日本ボデーパーツ/簡単取付可能なトラック用傘シェードを発売 (04月25日)
- 新明和、東邦車輛/GVW36t車級「土砂運搬ダンプセミトレーラ」を発売 (04月24日)
- 奥洲物産運輸/自社トラックに薄膜ソーラーパネルを搭載、燃費を10%以上改善 (04月24日)
2024年02月29日 14:08 / 車両・用品
ホンダは2月28日、2024年中に北米で走行実証を予定しているFC(燃料電池)大型トラックのデザインイメージを、東京ビッグサイトで開催された「H2&FC EXPO[春]2024~第21回[国際]水素・燃料電池展[春]~」(2月28日~3月1日開催)の会場で公開した。
<ホンダが公開した新型大型トラックのイメージ>
この大型トラックは、米国現地法人のアメリカン・ホンダモーターが実用化を進めているもの。米国で主流のボンネット型キャブを採用しており、長距離輸送に適した車両となることが予想される。
車両の詳細はまだ未公開だが、搭載するFCシステムは、現在いすゞ自動車と共同開発を進めている燃料電池大型トラック「GIGA FUEL CELL」と異なる新型システムを搭載する可能性が高い。
「GIGA FUEL CELL」は、2021年に販売を終了した乗用FCV「クラリティFUEL CELL」に搭載したホンダ独自のFCユニットを採用しているが、説明員によれば、これは「開発を早めるのが優先だったため」という。推測だが北米向けの新型大型トラックでは、同会場で世界初公開された乗用燃料電池車「CR-V e:FCEV」に搭載されるGMと共同開発した新型の燃料電池システムをベースにしたシステムが搭載される可能性が高いと思われる。
<世界初公開された「CR-V e:FCEV」>
ちなみに「CR-V e:FCEV」搭載の燃料電池システムは、「クラリティFUEL CELL」の搭載システムに対し、白金使用量の削減やセル数の削減、量産効果などでコストは3分の1、かつ耐久性は2倍に向上させ、さらに耐低温性も大幅に向上させたとしている。また燃料電池システムを中心としたパワーユニットを一体化することで小型軽量化も実現したとしている。
<「CR-V e:FCEV」に搭載される新型FCシステム。最大出力80kw、重量206kgで、最低起動温度は-30℃>
ホンダは、商用車領域での燃料電池システムの活用に注力しており、他社との協業を今後も進めていく方針。いすゞと燃料電池大型トラックの共同開発の他、中国では東風汽車集団と共同で燃料電池トラックの走行実証実験も行っている。今後は中小型トラックやバスへの搭載も視野に、燃料電池システムの開発や販売を進めるとしている。
<ホンダの商用車領域におけるFC化のイメージ>