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2024年10月29日 13:12 / 施設・機器・IT
UDトラックスは、環境省が行っている事業の実証実験に提供したボルボ・トラックのLNG(液化天然ガス)トラクターが運用を開始したと発表した。
この実証実験は、大型トラックによる運輸部門でのCO2排出量削減を目的としたもの。三菱商事が代表事業者として環境省から受託した実証事業で、小型LNG充填設備を北海道苫小牧市と石狩市に設置し、実証実験を行っている。実証実験開始以来、大型LNGトラックによる走行が行われてきたが、トラクターへの需要に応える形で、7月11日より2台のボルボトラクターFH LNGが走行を開始した。
ボルボ・トラックは2017年に欧州でLNGトラクターの販売を開始しており、これまで欧州を中心に6000台以上を販売。ボルボのLNGトラクターは、同型モデルのディーゼル車と比較すると約20%のCO2を削減し、液化バイオメタンを混合すれば削減率はさらに向上するなど、高い環境性能を実現しているのが特徴。またLNGは空気より軽いため、万が一の漏出時にも着火しづらく毒性もないので、安全性にも優れている。
提供したボルボFH LNGは、LNGと軽油のデュアルフューエルで、最長走行距離は800kmから900km。LNGがなくなった場合は、時速20キロ以下となるが軽油だけでも走行できる。
スウェーデンのボルボ・トラックス本社から苫小牧市の小型LNG充填設備を訪問した海外営業部門の責任者パー・エリック・ リンドストローム氏は「世界有数のLNG輸入国である日本市場において、ボルボ・トラックの代替燃料ソリューションは、よりクリーンで静かな輸送の新たな可能性を切り開くことを確信しています」とコメント。
「それぞれの国に新しいテクノロジーが導入される際に最も重要なのは現地の法規に適合することです。我々のインポーターであるUDトラックスは、行政と連携しながら対応を進めています。ボルボ・トラックは今後も、ゼロエミッションを目指し、カーボンニュートラルソリューションの提供を念頭に製品開発に力を注いでまいります」と語った。
■ボルボFH LNG 主要諸元
モデル:FH4×2トラクター
キャブタイプ:スリーパーキャブ(SLP)
排気量:13L
馬力:460PS(2024年モデルのディーゼル車と同等性能)
燃料:LNGと軽油のデュアルフューエル(消費量LNG:軽油=9:1)
LNGタンク容量:205㎏ (軽油170L・AdBlue 64L)
最大走行距離:800~900㎞