日野自動車が4月26日に発表した2023年3月期決算によると、売上高1兆5073億円(前年同期比3.3%増)、営業利益174億円(同48.5%減)、経常利益158億円(同58.4%減)、親会社株主に帰属する当期純損失1177億円(前期は847億円の損失)となった。損失額は同社過去最大。
グローバル販売台数は14万4614台で、前年比7.6%減。地域別では、海外は10万8447台で10.3%増と伸長したが、国内は認証不正問題に伴い、3万6167台で前年比37.8%減と大幅減となり、全体では減少となった。また海外ではアセアンが6万9899台で前年比12.7%と大きく伸長した。
なお、国内の車種別では、大中型トラックが1万1893台で60.5%減、小型トラックが2万3728台で11.6%減、バスが546台で54.8%減となり、認証不正問題による出荷停止の影響が大きく表れた結果となった。
一方、23年度の見通しは、A09Cエンジンを搭載した大型トラック、バスの出荷・生産が再開されたこともあり、グローバル販売台数は22年度実績よりも1万4400台増となる15.9万台の見通し。これにより売上高1兆7000億円(12.8%増)、営業利益200億円(14.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益100億円を見込んでいる。
<売上高推移>

<営業利益推移>

日野自動車 決算/4~9月、国内販売増で増収増益も認証問題で過去最高の赤字