三菱ふそう／スーパーグレートなど3車種をリコール

三菱ふそうトラック・バスは5月11日、国土交通省にスーパーグレート等のリコール2件を届け出た。

平成29年3月～令和4年9月に製造された大型トラック「スーパーグレート」（3万9106台）は、電気装置（CGW）の不具合。車室内の空調用ブロワ後方に装着されているCGWの搭載位置が不適切なため、ブロワケース内部に取り込んだ外気に含まれる水分がケース合わせ部から滲み出し、CGWのコネクタ端子に滴下すると、当該端子とCGWの内部基盤に腐食や損傷が生じるものがある。そのため、走行中のエンジン停止、エンジン再始動不能、PTO作動不能、コンビネーションスイッチの不作動等の不具合が発生するおそれがある。

改善措置は、全車両、CGWの搭載位置を変更すると共に、防水シートを追加する。 また、CGWユニットへ接続するハーネスのコネクタ端子に腐食が認められた場合は、全ての端子を補修して新品のCGWユニットとコネクタに交換する。不具合件数は41件、これまでに事故はない。

＜改善箇所＞

また、平成29年3月～令和4年9月に製造されたスーパーグレート、ファイター、エアロスターの3車種（合計4万1093台）は、駐車ブレーキ解除用スパナの不具合。車載工具の構成が不適切なため、駐車ブレーキ故障時解除用の工具（スパナ）が搭載されていない。そのため、故障により駐車ブレーキが解除出来ない場合や意図せず駐車ブレーキが作動した場合に、車載工具で駐車ブレーキを解除することが出来ない。

改善措置は、全車両、車載工具に駐車ブレーキ解除用スパナを追加する。これまでに不具合、事故はない。

＜改善箇所＞