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2023年07月12日 14:47 / 施設・機器・IT
帝人フロンティアと両備ホールディングスは7月12日、両備ホールディングスの社内カンパニーである両備トランスポートカンパニー(岡山県岡山市)のトラック乗務担当社員を対象に、睡眠の質改善をサポートする取り組みを7月から開始すると発表した。
両備グループでは、グループで進める「運輸安全マネジメント」にもとづき、現場に密着した効果的な安全運転活動を実践しているが、より安心安全な職場づくりを目指すとともに、物流業界の2024年問題によるドライバーの労働時間短縮に対して生産性を一層向上するために、ドライバーの睡眠の質の改善に着目。今回の取り組みでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査受診経験者と、業務に不慣れな新人トラック乗務担当社員を対象に、帝人フロンティアの展開する睡眠サービスを活用し、両社共同で睡眠の質改善に取り組んでいく。
デバイスとしては、帝人フロンティアの睡眠センサー「MATOUS SS(マトウス・エスエス)」と、帝人フロンティアが新開発した睡眠時の体動情報を解析して睡眠の質について評価・アドバイスする睡眠状態分析アプリ「MATOUS SC PRO Sleep(マトウス・エスシー・プロ・スリープ)」を使用する。
「MATOUS SS」は、寝具の下に設置して就寝するだけで睡眠中の寝返りなどの体動情報や心拍、呼吸数などのバイタルサインを計測。専用アプリ「MATOUS SC PRO Sleep」は、バイタルサインや入眠から起床までの睡眠時間や睡眠サイクル、中途覚醒などのデータを独自のアルゴリズムで解析し睡眠の質を判定する。判定結果はアプリ上でグラフ化・スコア化して、毎日の睡眠状態を確認することができ、それらを時系列に月・年単位でグラフ化することも可能。さらに、アプリ上の専用コンテンツから睡眠に関する正しい知識を提供し、睡眠改善をサポートする。
対象者は就寝時に「MATOUS SS」を設置して測定。起床時に「MATOUS SC PRO Sleep」が解析した客観データと、アプリ内のセルフチェックシートに回答を入力することで得られる主観データを合わせて、多面的に自身の睡眠状態の変化を確認し、データに基づく専門家によるアドバイスなどにより自身で睡眠習慣を振り返ることで、睡眠の質の改善や向上につなげる。また測定データは、帝人フロンティアの専用サーバーで蓄積・解析され、健康指標の一つとして両備ホールディングスへレポートされるため、全社的に睡眠健康度の把握が可能となる。なお今後は、両備グループのバスやタクシーの乗務担当社員へ適用拡大を検討していく。