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2023年09月15日 14:45 / 経営
SBSリコーロジスティクスは9月13日、フォロフライ(京都府京都市)の1トンクラスEVバン「F1VAN」を導入し、その納車式を「物流センター沼津第一」(静岡県沼津市)で執り行った。
SBSグループでは21年10月、SBS即配サポートでF1VANの試験運用を開始、以降フォロフライと共に日本の気候や安全基準に合わせた快適性、実用性の向上に取り組み、改良を経て本格導入がスタートすることとなった。
<納車されたF1VAN>
F1VANのフル充電時の走行可能距離は300kmで、ラストワンマイル配送において一般的に必要とされる100kmの基準をクリア。頻繁に停止・発信を繰り返す市街地での配送を想定したテストでも200km以上の走行を実現している。
またF1VANは、丸紅とパナソニックHDが設立した商用EV向けフリートマネジメントサービスを提供する新会社EVolityにより提供されるフリートマネジメントサービスの対応車種であり、電池残量や充電状態、今後はパナソニックのテクノロジーを活用した電池劣化診断、劣化予測等をシステム上で一元把握する、より効率的な物流オペレーションを可能としている。
SBSリコーロジスティクスの若松勝久社長は、EV車両導入にあたって、ガソリン車と比較した際の「コストの壁」、1回の充電で1日の配送を賄う為の「バッテリー性能の壁」、中国を始めとした海外向け仕様を日本に合わせる「使い勝手の壁」の3つの障壁があったとコメント。しかし、アップデートを重ねたことで「この障壁をクリアする所までようやくたどり着いた。本取組はSBSグループのみならず日本における商業EV車両拡大のきっかけになると考えている」と語った。
SBSグループは、中期経営計画「SBS Next Stage 2025」において、「環境に配慮した物流施設・輸配送体制の整備」を掲げている。今回の納車は中期経営計画の実行を促進するもので、これを皮切りに次世代型EV車両の導入をSBSグループ全体で展開していくとしている。