三菱ロジスネクスト/4~9月は国内外で価格適正化推進し営業利益227億円

2023年11月06日 00:00 / 業績

三菱ロジスネクストが11月6日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上高3437億7200万円(前年同期比23.0%増)、営業利益227億3700万円(前期9億6300万円の営業利益)、経常利益210億6000万円(前期9億900万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益165億6200万円(前期14億2600万円の損失)となった。

コスト高の影響を受けながらも、計画を上回るペースでの米州を中心とした出荷促進と価格適正化の効果拡大が寄与して売上高が増加したことで、営業利益、経常利益とも増益となった。また、評価性引当額の取崩し等による税金費用の減少も加わって、親会社株主に帰属する四半期純利益は、大幅な増益を達成した。なお、のれん等償却の影響を除くと、営業利益は278億1100万円(347.3%増加)となり、営業利益率は8.1%(5.9ポイント増)となった。

国内事業は、受注が堅調に推移する中、部品欠品が解消傾向に向かい、また、価格適正化の効果も寄与し始め、売上高は928億8700万円(15.6%増)だった。セグメント利益は、依然としてコスト高の状況は解消されないながらも、売上高の増加に加えて輸出事業における海上輸送運賃の高騰沈静化並びに為替の円安影響も寄与し、31億3300万円(前期は15億円の損失)となった。なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は55億5400万円(506.8%増)となる。

海外事業は、計画を上回るペースでの米州の販売台数増加に伴って価格適正化の効果が拡大し、また、為替の円安影響も追い風となり、売上高は2508億8500万円(25.9%増)だった。セグメント利益は、売上高の増加が大きく寄与し、196億300万円(695.7%増)となった。なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は222億5700万円(319.8%増)となる。

また、同社は同日、2024年3月期通期連結業績予想を上方修正した。高いインフレ水準が続く中で、中東情勢の悪化も加わり、世界経済の先行きは依然として不透明で予断を許さない状況が続ているが、計画を上回るペースでの米州を中心とした出荷促進と価格適正化の効果拡大、為替の円安影響が寄与しており、第2四半期までの実績と足許の事業環境を踏まえて、2024年3月期の通期連結業績予想を修正した。

売上高は5月に発表した業績予想を約9.5%上回る見通しとなった。また、利益は、資材費の高騰等による変動費の悪化やスウェーデン工場の工場機能閉鎖に伴う一時費用の発生が見込まれる一方で、価格適正化の効果の刈り取り促進、為替レートが想定以上の円安水準で推移したことなどが寄与し、営業利益、経常利益、当期純利益すべての利益項目において、2023 年5月に発表した業績予想を上回る見込み。

なお、のれん等償却前営業利益は、前回発表と比較して150億円の増額となる500億円を予想。

通期は、売上高6900億円(12.1%増)、営業利益400億円(171.9%増)、経常利益360億円(209.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益230億円(232.7%増)を見込んでいる。

三菱ロジスネクスト/フォークリフトの価格を改定

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