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2024年01月25日 16:59 / 経営
アップル引越センターが1月24日に発表した2024年の引越し業界の展望によると、トラックドライバーの採用競争が激化することで、長距離引越しのコストが増し、引越し価格の高騰につながるとしている。
同社によれば、「繁忙期シーズンの受注件数は例年通りの受注見込みがあるものの「2024年問題」によるドライバー不足が重なることで、案件の10%程度の引越しをお断りさせていただくことになる」としている。特に中小引越し業者は厳しく、引越し難民の再発も予想されている。
また価格については、単身、家族引越しの成約単価とも2023年11月~全体で10%上昇したが、24年春の長距離引越しは、さらに10%の値上げを計画しているという。
<2024年の引越し業界展望>
一方、緊急事態宣言発出後、各社オンライン対応を進めたことで、2024年の引越し業界では、デジタル技術の進化による、オンラインでの引越し手続きや見積もりが一般的になる可能性がある。また、持続可能性への関心が高まり、引越しサービスでも環境に配慮した取り組みが増える可能性があるとしている。
なお同社では、2017年に業界初24時間365日予約可能のWEB予約完結システムや「オリジナル引越しERP(統合基幹業務システム)」を開発。予約完結システム「ラクニコス」は7年目に入り、2016年10月のベータ版公開以来、2023年1月時点で累計利用件数の総件数が17.2万件となり、自動受注金額は年間11億円を超えたという。
また、関東エリアのオンライン見積受注率は95%となっており、今後、アップルではさらに正確性を出すため、データベース化し、建物情報の取得を強化し、見積時間の短縮化、効率化を目指すとしている。
同社では今後の取り組みとして、引越し現場スタッフの週休3日制を導入予定。休日を増やし労働時間を減らしても給与は変わらない「給与維持型」とし、生産性向上やワークライフバランスを実現させるつもりだ。
また、2024年2月より東京本社エリアに所属する引越しスタッフに限り給与改定を行い、5.5%引き上げる。さらに全国の支店職全て(引越しスタッフ、支店長など)を対象に2024年8月に2~3% 給与アップを行う予定としている。