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2024年02月02日 16:40 / 経営
豊田自動織機は23年3月にフォークリフト、建設機械用エンジン4機種について国内認証での法規違反を公表したが、今年1月29日には、さらに旧型も含めたフォークリフト用エンジン6機種、建設機械用エンジン1機種でも法規違反があったと公表、加えてトヨタ向けなどの自動車用エンジンでも法規違反が見つかり、出荷を停止。30日にはトヨタグループのトップとしてトヨタ自動車の豊田章男会長が謝罪する事態となった。
これを受けて、帝国データバンクが1月31日に公表した豊田自動織機のサプライチェーン分析によると、売上高の1%以上を豊田自動織機に依存している国内企業は推計5319社、売上高合計は推計1兆2621億円に上ると推定している。
サプライチェーン企業については、直接取引のあるティア1が959社、二次下請けのティア2が3387社、ティア3が898社。豊田自動織機による売上高はティア1が1兆552億円、ティア2は1880億円、ティア3は180億円と推計される。
<豊田自動織機のサプライチェーン企業(TDB)>
都道府県別では、サプライチェーン全体の50.1%を占める2666社が愛知県の企業。売上高では全体の70.3%となる8878億円が愛知県の企業に集中しており、中部経済圏に大きな影響を与えることが予想される。
業種別では、製造業が3030社で全体の57.0%。売上高では9105を占めている。また業種をより細かく見ると「自動車部分品・付属品製造業」が211社で最多だが、これに次いで、資材や部品を運搬する「一般貨物自動車運送事業」が173社と多く、運送事業者にも大きな影響が生じそうである。