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2024年09月26日 17:23 / 施設・機器・IT
三菱ふそうトラック・バスは、小型EVトラック「eキャンター」を用いた停車中ワイヤレス充電の実証試験を、ダイヘンおよび三菱総合研究所と共同で2025年に実施する。
この実証は、環境省の「2024年度 運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」に採択されており、検証内容をもとに商用EVの利用者が参照できる導入ガイドラインを発行し、ワイヤレス充電システムの社会実装を支援することを目的にしている。
<停車時ワイヤレス充電の仕組み>
実証では、ダイヘンと三菱総研はワイヤレス充電システムの実用性やEVトラックへの適合性、普及に向けた課題などを検討、三菱ふそうは「eキャンター」のワイヤレス充電への可用性などを検証する。具体的には、ダイヘンが開発した停車中ワイヤレス充電システムを用い、「eキャンター」にワイヤレス充電向け装備を施して、公道走行と停車中ワイヤレス充電を組み合わせて行う。また、三菱総研は、ワイヤレス充電システムの社会実装を実現するため、産学官と連携して法整備やビジネスモデルの構築等を推進する。
ワイヤレス充電は、ケーブルを使わず「車両を停めるだけ」で車載バッテリーを充電する技術。車両に受電コイルを装着し車載バッテリーと接続、ワイヤレス充電システム内で発生させた電力を送電コイルから車両の受電コイルへ伝送することで、車両のバッテリーが充電される仕組み。
ケーブルを必要としないため、従来の充電設備よりも柔軟な充電スペースの計画が可能。また、充電ケーブルの脱着の手間が省けることによる利便性向上のほか、ケーブル管理が不要になることによる安全性と業務効率の向上も見込まれる。