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2025年01月31日 15:29 / 車両・用品
タカネットサービスのグループ会社であるタカロジ(栃木県那須郡那珂川町)は、スカニアの新モデル「SUPER」カーゴ車を国内初導入し、その納車式を1月30日に開催した。
タカネットサービスの西口高生社長は新型SUPERの導入する理由について、運行コストの低廉化とドライバーの採用増への期待と説明。
タカロジは2021年からスカニア車を導入しているが、ほとんど故障もなく、燃費も国産トラックよりもリッター当たり約1km良いという。「国産トラックよりも導入コストは上がるが、故障がない、車の運行が止まらないことが大きな要因になった」とコメント。またタカロジのドライバーからも乗車希望者が多く「トラックドライバーはこういうトラックを求めている、ということを感じた」とし、「導入によって、厳しいドライバー獲得競争に勝ち、物流業界の一翼を担いたい」と期待を語った。
またスカニアジャパンのアラン・スーダン社長は「スカニアにはプレミアムブランド、プレミアムトラックということを自負している。導入費用が安いとは言えないが、使っていただくライフサイクルの中で高い評価をいただき、価値のある車と思っている」と挨拶。そして「今、我々は日本全国のサービスネットワークを拡充しているところ。販売の拡大は、まだまだこれからと思っており、タカネットサービスと一緒にチャレンジしていきたい」と抱負を語った。
今回、日本第1号納車となった新型スカニア「SUPER」カーゴ車は、2023年11月に日本での販売を開始した新モデル。タカロジでは15台を導入するが、同日納車されたのは、そのうちの最初の2台。昨年は本国での生産遅れも発生したが、現在は順調に進んでおり、残りの13台も夏頃までには納車できる予定だという。
なお、架装はトランクテックスが担当。同社でスカニア車の架装を行うのは今回が初だが、今後も積極的に対応し、販売拡大につなげたい(トランテックス森社長)と期待をのぞかせる。ちなみに国産トラックとはシャシフレームとの締結方式が異なる他、幅も狭いため、それに合わせた補強を施しているという。
<最大積載量は13200kg。ボデーはトランクテックスのハイウイングを採用>
また納車式に参加した2名のドライバーは、「室内が広く、快適に過ごせる」と、新型SUPERに期待。東京~大阪間約500kmで運行するが、一日の大半をトラックで過ごすため、国産トラックよりも収納や装備が充実していることは、何よりも嬉しいという。また燃費が良いため、給油回数が少なくなることも負担軽減につながるという。1人は現在、従来型のスカニア車に乗っているが、休憩場所で他のドライバーから注目を集めることが多く、「乗りたくても、なかなか乗れない憧れの存在」であることは間違いないようだ。
<キャブは上質で広い「R」シリーズを選択。これもドライバーには嬉しいポイントだという>
新型スカニア「SUPER」は、5年の歳月と総額20億ユーロ(日本円で約3140億円)の研究開発費を投じて、スウェーデンのスカニア本社が開発した革新的なパワートレインを搭載したのが大きな特徴。
エンジンは新世代の直6・13リッターDC13型を搭載。吸気・排気の改善、燃焼の最適化、摩擦抵抗の低減などの効率化を図り、燃料消費量の削減と低回転領域でのエンジントルク向上を実現している。また最適化された燃焼プロセスにより、ディーゼルエンジンの正味熱効率(BTE)も50%へと大幅に向上している。
ギアボックスは、新エンジンの低回転高トルクの特性に適合するギアリングを採用し、さらに従来のギアボックスに対して小型、軽量化。リアアクスルもさらなる効率的な動力伝達とするため、潤滑方式の見直しと内部摩擦抵抗を低減するなど、パワートレイン全体を最適化することにより、より優れた燃費効率を実現しており、スカニアジャパンでは物流業界の課題に挑む車両と位置付けている。
■タカネットサービス(https://takanet-s.com/)
■スカニアジャパン(https://www.scania.com/jp/ja/home.html)