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2025年02月06日 13:50 / イベント・セミナー
関東運輸局埼玉運輸支局、埼玉県トラック協会は2月5日、UDトラックスのUDエクスペリエンスセンター(埼玉県上尾市)で、関東地区では初となる自衛官を対象にした「大型トラック運転体験会&企業説明会」を開催した。
多くの自衛官は、50代半ば(若年定年制自衛官)や20~30代半ば(任期制自衛官)で退職するが、大型運転免許の取得者も多く、退職自衛官は自動車運送業にとって即戦力として期待されている。そのため国土交通省と防衛省は昨年6月、自動車運送業等の担い手確保に向けて連携を開始。退職自衛官の運送業への再就職を後押しする取り組みを行っている。
今回実施した体験会も、その一環として実施されたもの。陸上自衛隊大宮駐屯地と航空自衛隊入間基地から18名の退職予定自衛官が参加し、コース内で最新の大型トラックであるUDトラックス「クオン」を試乗、また埼玉県内のトラック事業者6社からの個別企業説明を受けた。
試乗では「クオン」の加減速や電子制御操舵システム「UDアクティブステアリング」等の機能を体験。コース内に設置されたパイロンスラロームでステアリングの軽さ、悪路でステアリングのブレの少なさ等を実際に体感してもらうことで、最新トラックの運転しやすさや快適性を訴求した。
体験会に参加した埼玉地域援護センター長の小田林朗友さんは「トラックの性能が大きく進化していることを直に感じることができた」とコメント。自衛隊で乗っているトラックと違い、ハンドルが軽く、またブレーキのかかり方が自然で、人にも荷物にも優しいトラックだと感じたという。
これまで運送業に対して、長時間運転の疲労が辛い、というイメージがあったという小田林さんだが、試乗や説明を受けて「しっかりと仕事できる環境は整っていると感じた」とのこと。定年退職間近ではあるが、業界の内容を知らないと再就職の方向性をしっかり見い出せない、そんな不安もあって参加したというが、実際に体験して納得できたという。
また自衛官の強みとして、大型免許を取得している人が多いことに加え、「命令に対してしっかりと行動できること。一つ一つの作業を確実に掌握して実行に移す、これを定年までずっと続けていること」と説明。ちなみに退官後の進路としては、トラック・バスドライバーの他、警備や製造業が多いとのことだった。
企業説明を行った県北流通梱包産業の田島賢一社長によると、仕事の内容や必要な資格などを熱心に聞く参加者が多かったという。「時間に融通が利くことや健康面も考慮しながら年配ドライバーでも働いていることを説明した。これを機に1人でも多く採用したい」と期待をのぞかせた。
関東運輸局埼玉運輸支局の團村 聡支局長は「国民の生活を支える最も重要な役割である運転の仕事を、まずは身近なものとして興味を持っていただければ」とコメント。自衛官は、日本の平和と独立を守るのみならず、大規模災害などでも国民生活を守るべく多くの貢献を果たしているだけに、運転手不足で国民生活にも大きな影響が出ている物流とは親和性が高い、と期待を語った。
埼玉県トラック協会業務部の塩原 歩部長は「トラックの自動運転なども話題になっているが、まだまだ人に頼らなければ成り立たない業界」と説明。「もちろん仕事なので、苦労や大変なこともある。しかし、人々の生活に欠かせないエッセンシャルワーカーであり、お客様の荷物を安全安心に確実に届けるという使命感、達成感がある、やりがいの持てる仕事。ぜひ、この業界に興味を持っていただきたい」と運送業の魅力を紹介した。