住宅デバイス共創機構/特許を含む全61件の技術を無償で提供
2025年04月16日 15:10 / 車両・用品
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住宅デバイス共創機構設立準備室は、特許出願済技術を含む全61件の技術及びアイデアに関して無償で公開・提供する。
同機構は、自動配送の早期実現に向け、住宅、サービス、ロボット、インフラなど、住まいや生活にかかわる業界の連携・共創を推進するための組織。
無償公開・無償提供するのは、同機構が保有している公道を走行する車両・ロボットにかかわるもので、無償提供の対象には、アイデアやデザインから特許取得済みのものまで幅広い技術が含まれている。また、日本の未来をよりよくするという機構の理念から、日本国内で利用する場合には、無期限で使用料も不要。今後、ライセンス料や会費などによる対価の設定を行うこともない。さらに実施のハードルを下げる観点から、使用許諾なども不要としている。
無償提供の対象には、大型トラック4種も含まれている。その一つが階段や休息用個室を備える大型トラック(A5+90 Type009)。
この大型トラックは、より幅広い年齢層の方が使用しやすい車両の普及を目指すもの。助手席側に新しい設計の階段を設定し、一段一段をより広くし、前に進みながら上がる形をとることで、より昇降しやすくなっている。また、ドアの開き方を工夫し、車幅の内側での開閉範囲でもスムーズな乗降を可能にする。これにより、隣の車両との距離が少ない駐停車場所でも乗降がしやすくなり、使用効率を高めたトラックバースや駐車場での運用にも最適となっている。
また、運転席側には収納式ステップを設定。乗降時にはステップが開き、走行時には閉じてボディの内側に収納される。
<キャビン後部に仮眠可能な個室が設けられている>

居住性の面では、休息用個室をキャビン後部に設置。個室は車体に固定され、かつ壁に囲まれており走行中にも仮眠可能な空間を確保する。また、個室に上がるためのはしごは常時使用可能となっているため、有事の際にも速やかに脱出できる。この休息室は、従来運用されている馬運車両の厩務員用ベッドや、公開されているガイドラインをもとに設計され、マットサイズは長さ200cm、幅80cmとして設計しているという。またはしご奥のスペースには、冷蔵庫も備えている。
車両の基本となるエンジンや、車軸、荷台などの構成は現在運用されているトラックと同様。そのため、メンテナンスなどの整備性や、実務を行う上で重要となる耐久性、信頼性などに変化はない。また、カメラ映像と物理ミラーの使い分けや、それらの配置など、完全自動運転への過渡期に応じた使い分けを提案している。
一方、従来の車両と異なるのは、キャビン形状による空力性能の向上。キャビン左側に補助翼(屋根)を設けることで、直進安定性が確保されるという。この新たな空力設計は、ドローンやエアモビリティの開発経験から生まれたとしている。
同機構ではこの他の大型トラックとして、一人乗りの高速特化車両「A5+90 Type002」、二人乗りの長時間運用車両「A5+90 Type010」、移動倉庫タイプ(A3+20 Type006)を10台搭載し、目的地付近まで運ぶ「A5+90 Type004」を提案。
また自動配送のメインとなる車両中型タイプ「B4+120 Type002」や、一般的な2トントラックの荷台部分に自動配送機構を搭載した配送車両「B4+120 Type004」などを提案している。
■住宅デバイス共創機構設立準備室(https://www.rdcc-pre.org)
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