いすゞ自動車は、鉄鋼製造プロセスのCO2排出量を削減したグリーンスチールを量産車ならびに藤沢工場内で建設中の電動開発実験棟「The EARTH lab.」の一部部材として採用し、4月より発注を開始した。商用車の原材料としてグリーンスチールを採用するのは国内初。
<いすゞ「エルフEV」>

神戸製鋼所、JFEスチール、日本製鉄の高炉メーカー3社が生産するマスバランス方式を適用したグリーンスチールを購入し、小型EVトラック「エルフEV」など量産車の原材料の一部に採用。現在建設中の「The EARTH lab.」の主要鉄骨材にも約1000トンを採用する。
<The EARTH lab.(イメージ)>

マスバランス方式を適用したグリーンスチールは、鉄鋼メーカーが製鉄の際に自ら計画し、追加コストを負担してコミットしたプロジェクトによるCO2削減量を財源に削減証書を発行し、任意の製品に配分して証書とともに供給する方法。神戸製鋼所の「Kobenable Steel」、JFEスチールの「JGreeX」、日本製鉄の「NSCarbolex Neutral」はいずれも第三者保証を取得したCO2排出削減量が割り当てられており、社会全体のカーボンニュートラル化に貢献する。
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