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2025年05月27日 16:52 / 労務
ヤマト運輸は、熱中症対策の一環として6月から「ファン付きベスト」の導入を拡大し、トラックで集配業務を行うセールスドライバーと作業職の社員に貸与する。また、全国の事業所にWBGT(暑さ指数)測定器を設置し、熱中症リスクを感知する「ウェアラブルデバイス」の実証を一部エリアで開始するなど、熱中症対策を強化する。
同社では、2021年から台車や自転車で集配業務を行うセールスドライバーを対象にファン付きベスト約6500着を貸与し、熱中症対策としての効果を検証してきた。今回トラックで集配業務を行うセールスドライバーに新たに貸与するファン付きベストは、運転の妨げとならないよう、ファンの取り付け部分を背面から側面に7cmずらした仕様に改良。北海道、秋田県、岩手県、宮城県一部を除くセールスドライバー、作業職の社員に約7万5000着を貸与する。
WBGT測定器は約3000台を導入。これまでも環境省が発表するWBGT値を活用し、各事業所でスポットクーラーや冷風機などの設置や、従業員に対して給水頻度の注意喚起などを行ってきたが、WBGT測定器を全国の事業所に設置することで、設置場所ごとの作業環境を正確に把握し、いち早く状況に応じた対策をとれる環境をつくる。
またウェアラブルデバイスについては、長崎県と東京都の一部のセールスドライバーと作業職の社員を対象に約2500台を導入。手首に装着することで体の深部体温の変化が測定され、熱中症のリスクを音・光・バイブレーションで認識できるもので、無自覚に陥りやすい初期症状を感知し、水分補給や休憩を促すことで、症状の放置や対応の遅れによる熱中症の重症化を防ぐ。今回の実証では、熱中症対策としての有効性を検証するとともに、感知した時間帯や回数、エリアなどのデータを集計。今後の熱中症対策に役立てていく。