AZ-COM丸和/山本水産輸送を子会社化、低温食品物流に注力

2025年08月21日 18:44 / 経営

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AZ-COM丸和ホールディングスは8月21日、山本水産輸送を子会社化すると発表した。

10月1日に、、山本水産輸送の発行済株式1万2700株を現金で取得し、完全子会社化する予定だ。取得価額は当事者間の守秘義務に基づき非公表となっている。

山本水産輸送は、経営理念「感謝の気持ちを忘れず常に安心・安全をお届けする」を掲げ、中国地方に強固な事業基盤を構築し、きめ細かな物流サービスを実践してきた物流企業。自社車両の活用や協力会社と連携したスイッチ輸送などの実施により、中国地方から関東圏までの効率的な輸配送体制を構築するなど輸送力に強みを持っている。

また、食品メーカーと強固な関係性を築いており、低温食品物流の経営資源とノウハウを有している。この強みを活かして企業成長に取り組む山本水産輸送と、全国で3PL事業・輸配送事業を展開するAZ-COM丸和ホールディングスとの間で事業共同の議論を重ねてきた。

その結果、輸送力や物流ネットワークの強化、物流サービスの事業領域拡大と品質の向上、輸配送の効率化など事業シナジーの発揮が期待できると判断するに至った。また、自社の培ってきた運行ノウハウを共有することにより、山本水産輸送の法令順守や安全運行に関する取り組みを更に強化することができるものと判断した。

それらの実現及び実行によるお互いの企業価値向上を目的に、株式取得を決定した。グループとしては、輸送力の強化と低温食品物流への注力により、さらに、高品質な物流サービスの提供に取り組み、競争力を高める。

2024年9月期の山本水産輸送の売上高は48億1700万円、営業利益1億1300万円、経常利益1億1600万円、当期純利益3600万円。また、株式取得に伴い、グループ入りする山本水産輸送の子会社ヤマスイ物流の2024年7月期の売上高は27億6700万円、営業利益5400万円、経常利益6600万円、当期純利益3000万円だった。

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