予防的通行止め/首都圏は大雪対応3日前に「予防的通行止め実施可能性区間」周知
2025年12月05日 15:58 / 交通
関東地方整備局、中部地方整備局、NEXCO東日本、NEXCO中日本、気象庁東京管区気象台や首都圏の自治体で構成する首都圏における冬季道路関係者会議は12月5日、「予防的通行止めの情報発信と道路利用者へのお願い」を発表した。
今冬期も高速道路及び国道においては、人命を最優先に、大雪時の大規模な車両滞留を防ぐために早めの通行止め(予防的通行止め)を実施する可能性がある。
また、通行止めの端末となるICでは出口渋滞が発生しやすく、渋滞箇所で降雪があった場合、渋滞が滞留につながる恐れがある。そのため降雪が無い、または降雪が少ない区間も含めて予防的通行止めを実施する場合がある。
さらに、高速道路の通行止めと同時に、国道の予防的通行止め区間も通行止めを行う。都市部または環状の国道は、いつでも通行止めを実施する体制を確保しつつ、立ち往生が発生しやすい区間の除雪を集中的に行ういながら、降雪状況や除雪作業の状況から通行止めの実施を判断する。
予防的通行止め区間に追加する区間を含む大規模な通行止めを実施する場合は、あらかじめ警察や都県政令市と調整し、丁寧に広報を実施することが必要となる。記者発表は、段階的に実施することとし、記者発表をする内容等について、その都度、調整する。
大雪対応3日前に、予防的通行止め実施可能性区間の周知と出控えのお願いを実施。大雪対応1日前には、最新の気象予報と予防的通行止めの実施区間の周知と出控えのお願いを行う。
個別の通行止めの開始、解除等については、関係機関が警察と調整し、決定・発表内容について、警察及び都県政令市へ事前に情報を提供する。
2024年2月5日の関東地方での大雪では、首都圏・北関東甲信地方の高速道路、並行する国道では、広範囲にわたる予防的通行止めを実施した。大規模な車両滞留の発生を防ぐことができた一方、高速道路と並行する国道や、接続する一般道路で渋滞が発生するなど、課題もあった。
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