成田空港、千葉県は12月15日、県道成田小見川鹿島港線・天神峰トンネルで、成田空港での実装に向けた自動物流道路の実証実験を開始した。
<実証実験の様子>

供用中の道路隣接地で搬送機器の自動走行を実施するもので、自動物流道路に関する取り組みでは初の実証実験となった。
実証実験は、国土交通省「2024年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」に採択されている。成田空港「第二の開港」にあわせ、空港内、隣接公道、隣接地域を含めた物流の自動化・標準化を図り、一体的な自動物流道路システムを構築し、効率性、生産性の大幅な向上を図り、世界に誇る最先端の物流ショーケースを目指すため、空港周辺において実証実験に取り組む一環。
<実証実験の参加企業>

実証実験の参加企業は、PLiBOT、大林組、大成建設、ナガセテクノサーサービス、TracteasyLLC、Cuebus、ecoro GmbHの7社。今回、ナガセテクノサービスがトーイングトラクター、大成建設が自動運転車両を提供した。
<自動物流道路>

自動物流道路とは、道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって貨物を運ぶ新たな物流システム。物流危機やカーボンニュートラルの実現といった社会の変化に対応することを目的としている。
成田空港は、6月に策定した「エアポートシティ」構想で物流分野の効率化・高度化に向け、空港内貨物施設を起点とする自動物流道路を整備することを掲げている。
千葉県/成田「第2の開港」に向け広域道路ネットワークの充実強化を国に要望