SBS HDなど/国内初、量産EVコンバージョントラックがナンバー取得

2025年04月17日 10:31 / 車両・用品

SBSホールディングス、ヤマト モビリティ&Mfg.(埼玉県川越市)、IAT(愛知県岡崎市)の3社は、このほど、量産・量販を前提としたEVコンバージョントラックにおける改造認可申請(複数台申請)が正式に認可され、車両ナンバーを取得した。

EVコンバージョンとは、エンジン車(ディーゼル/ガソリン)からエンジンとトランスミッションを取外し、代わりにバッテリーとモーターを搭載することでEVとするもの。

3社は共同で中古1.5tトラックのEVコンバージョンに取り組んでいるが、量産・量販を前提とした小型トラックのEVコンバージョンの認可は日本初となった。本ナンバー取得を受け、4月15日にはSBSホールディングス本社で、初号車が引き渡された。

<初号車>
20250417SBS - SBS HDなど/国内初、量産EVコンバージョントラックがナンバー取得

SBSグループは、EVコンバージョンによって、同型の新車を新規購入の約3分の1の費用でEVトラックを導入することが可能となる。SBSグループ全体では2025年3月時点で72台のEV車両が走行しているが、2025年上期中にさらに20数台程度のEVを追加導入する計画としている。

今後は、公道での実走行を経て、SBSグループ内各社におけるEVコンバージョン車両の導入を進める予定。また、ヤマト・モビリティはSBSグループ各社と共同で、グループ各社がすでに保有しているディーゼルトラックのEVコンバージョンを推進し、車両の再利用を通じてEV保有比率を高める活動を支援する。

なお、今回の「複数台申請」の認可取得により、同一型式・同一改造内容であれば車両登録が容易となったことから、ヤマト・モビリティが保有するEVコンバージョントラックのデモ車(2号車)もナンバーを取得し、SBSグループ各社以外の顧客からの要望に対応することが可能となった。

<ヤマト・モビリティ 試乗デモ車 (2号車)>
20250417SBS 2 - SBS HDなど/国内初、量産EVコンバージョントラックがナンバー取得

<JEMY EVコンバージョンCANTER 1.5t積車 主要諸元>

EVコンバージョン 改造前
総重量3.5t以下
モーター 動作電圧 350V
定格出力 50KW
最大出力 110KW 81KW
最大トルク 330Nm 260Nm
電池 リチウム電池の種類 リン酸鉄
1pack当たりの電池容量 41.86kWh
電池パック数 1個
冷却方式 空冷
CHAdeMO 対応
一充電当たり航続距離(最小サイズ電池) 約100km

3社は今後、物流・流通業界全体におけるEV比率の向上と、環境負荷の低減に一層寄与していくとともに、EV改造・整備におけるパートナー企業の全国的な募集も進め、事業のさらなる拡大を図る。

<SBSホールディングス本社での初号車引渡し式(左:SBSホールディングス 鎌田正彦社長、右:ヤマト・モビリティ 鈴木昭寿CEO)>
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SBS HD/EV改造中古トラックを試験走行、量産化目指す

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