ゼロ/次世代キャリアカー「Zモデル」導入台数が50両に
2025年11月11日 14:27 / 車両・用品
ゼロは11月11日、次世代キャリアカー「Zモデル」の導入台数が、50両に達したと公表した。
「Zモデル」は、キャリアカーのトレーラ分野で国内トップシェアの浜名ワークスと共同開発したもの。
近年では、EVなど2.5トンを超える車両が発売されたことで、最大積載量8.6トンの従来型キャリアカーではスペースが残っていても運べないケースが発生している。これに対応するため、最大積載量10.7トンを確保したのが「Zモデル」で、同時にスマートフォンによる遠隔操作や誤作動防止システムの搭載により、高所作業や乗り降りの回数を大幅に抑制するなど、ドライバーの安全と快適性を徹底的に追求し、効率的な輸送を可能したキャリアカーとしている。
<Zモデル>

さらにトレーラ側にバッテリーと油圧ユニットを搭載したことで、トラクタのエンジンを停止した状態でも荷扱い作業が可能となり、騒音やCO2排出量の抑制にも貢献する。
浜名ワークスの技術部 森上部長は、共同開発の依頼を受けた当時を「ゼロからは課題を『一緒に考え、一緒に解決してほしい』というご依頼をいただいた」と振り返り、「特に興味深かったのは、最初にゼロの中期計画を説明されたこと」と話す。
「私たちはこんなふうにしたいんだ。そしてこういう課題があるから、一緒に考えてくれないか、と。ドライバーの採用や退職問題に苦悩する現状も共有いただき、ドライバーにとって好まれるトレーラーとは何か、それを実現するために何をしていかなくてはならないかということを、さまざまな現状を含めてお話しいただきました。『一緒に考える』という経験は我々にとっても初めてだったので、時代が変わったなと強く感じました」とコメントしている。
<Zモデル>

今回、Zモデルが初めて導入された西東京CSCでは、運送体制の変更も予定。小島センター長は「最新型は従来モデルと比べて操作性がさらに向上していると聞いていますので、まずは経験豊富なドライバーから乗り慣れてもらい、その後、複数名が扱えるように運用体制を整えていく予定です」と、Zモデルがもたらす現場への変革に期待。また浜名ワークスの特装営業部 中村係長も「一から車両を開発させていただいたのは、私自身も初めてでしたが、やはりそういう仕事は非常にやりがいを感じました。だから、もっともっと良くしていきたい、という思いで、ここまでやってきたと思っています」と、開発にかける熱意を語り、今後への意気込みも見せている。
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