CJPT/東京都台東区、江東区がFCごみ収集車を導入
2025年12月25日 14:38 / 車両・用品
CJPT(Commercial Japan Partnership Technologies)は、10月に台東区、11月に江東区が水素燃料電池(FC)ごみ収集車を導入したことを公表した。
<台東区が導入したFCごみ収集車>

CJPTは東京都と連携し、カーボンニュートラルの実現に向けた水素社会の早期実現を目指し、相互に連携した幅広い取り組みを推進している。今回のFCごみ収集車導入は、その一環となるもの。
台東区、江東区はともに「ゼロカーボンシティ」を掲げ、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化している。
台東区は2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指しており、区内の温室効果ガス排出量削減に向け、省エネルギー対策や、みどりの創出、循環型社会の形成など、様々な取り組みを展開している。また江東区は、区内に都内最多の水素ステーションが整備されており、インフラ面での優位性を活かせることが導入の後押しとなった。
<江東区FCごみ収集車出発式の様子>

台東区は、都が推進するZEVごみ収集車実装支援事業(将来的な導入に向けたステップアップ型導入支援事業)で、10月から2027年3月まで実証実験を行い、近隣の水素ステーションと連携しながら車両性能や導入効果を確認する。また江東区は、都のZEVごみ収集車実装支援事業の集中導入支援事業として初の導入となった。
FCごみ収集車はCO2排出ゼロで静音性に優れ、住宅密集地域での騒音や排ガスの課題が解消できる。CJPTは、FCごみ収集車のベース車となるFCトラックの実装化を進めながら、同じ志を持つ自治体や事業者とともに、水素需要の拡大を目指している。今後も引き続き東京都と連携し、都民が水素をさらに身近に感じられる社会の構築、カーボンニュートラルの実現に貢献していく。
CJPT/第1回九州次世代物流展に燃料電池小型トラックを展示