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2023年05月31日 14:16 / 施設・機器・IT
陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)は、「2023年度陸上貨物運送事業夏期労働災害防止強調運動」を、7月1日から7月31日までの間、全国的に実施する。スローガンは「荷台に潜む危険の芽 命を守る昇降設備とヘルメット」。
陸災防では、「陸上貨物運送事業労働災害防止計画」(2023年度~2027年度)に基づき、「本計画期間中に前計画期間中の死亡災害件数から5%以上の減少(2023年は、87人以下)」、 「 荷役労働災害の大幅な減少。特に墜落・転落災害について、本計画期間中に前計画期間(2018年度から2022年度)中の死傷災害件数から5%以上の減少(2023年は4243人以下)」、「 安全衛生推進者の選任を徹底し、安全衛生推進者のレベルアップのための能力向上教育を充実する」 とした目標を設定している。
本年は当計画の初年度に当たり、一層積極的な安全衛生活動を展開。 2023年の労働災害発生状況(1~4月速報値)は、死亡者数が35人(前年同期比+11人、+45.8%)と増加しており、一層の取組の強化が必要としている。
さらに、陸運業においては長時間労働による過労死等が問題となっており、改正された改善基準告示の周知などこれを予防するための取組を一層推進する必要がある。 こうした陸運業における労働災害の現状と課題を踏まえ、その防止対策を推進するに当たっては、各企業・事業場においては、労働安全衛生関係法令を遵守することはもとより、安全衛生推進者の選任など職場の安全衛生管理体制を確立して適切に機能させるとともに、経営者と従業員が一致協力して自主的な安全衛生活動を継続的・効果的に行っていくことが何より重要としている。