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2023年07月03日 16:49 / 車両・用品
トーヨータイヤは7月3日、トラック・バス用スタッドレスタイヤ「M939(エムキュウサンキュウ)」を8月1日から発売すると発表した。全13サイズ、価格はオープン。
<M939>
「M939」は、効きと持ちの両立、低メンテナンス性を向上させたのが大きな特徴。近年は短時間で大雪に見舞われることが多く、深雪や凍結路でもしっかりと走行できる氷雪上性能が必要となると同時に、年間の累計降雪量は減少傾向にあることからドライ路面での走行が増え、摩耗ライフの向上が求められる。またドライバーや整備士不足から、タイヤ交換やローテーション頻度の極小化に対するニーズも高まっている。そこで、これら気象の変化やトラック・バス業界を取り巻く変化に対応したバランス型スタッドレスとして開発されたのが、「M939」である。
まず、スタッドレスタイヤとして基本となるアイス・スノー路面への対応は、新パターンを採用することで性能を向上。ブロック内に波型のサイプを高密度で配置するエッジ要素を増やし、アイスや圧雪路での発進や制動性能を確保。サイプ長は従来のM929比で13%アップし、アイス路面でのエッジ効果を高めているという。また、ブロックを中央に連結させることで、接地領域を増やし、旋回時の安定性を向上させている。さらにスノー路面で重要な雪の目詰まりの低減策としては、4本の主溝幅を確保することで目詰まりを低減。これらにより、アイス制動性能はM929に比べて4%向上している。
<氷雪上性能>
摩耗ライフと低メンテナンス性の向上は、偏摩耗を抑制するブロックの配置で性能を引き上げている。ブロックを大型化すると同時に周方向に連結することで剛性を高め、過度な動きを抑制。ブロック前後剛性はM929に対し36%もアップしている。また、接地圧力の高いセンター部分のブロック幅を広げることで、タイヤ設置幅に対する圧力を均一化し、偏摩耗を抑制。このセンターブロック比率もM929に対し20%も高められている。これにより耐偏摩耗性能はM929比で45%と大きく低減、推定摩耗ライフもM929比で7%向上している。
<耐偏摩耗性能>
<「M939」発売サイズ>