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2023年08月31日 13:14 / 施設・機器・IT
豊田合成は8月30日、トラックの積載量の算出をAIで自動化するシステムを開発し、同社のみよし物流センターで運用を開始したと発表した。このシステム導入により、年間で約4400便の運行本数の削減が可能となり、140トンのCO2削減を見込んでいる。
同社では、これまで自動車メーカー各工場の生産量に応じてトラックの配車計画を最適化するため、各運行路線の担当者が荷台の空間を目視で確認し、積載量を算出してきた。しかし、この方法では、経験年数などによる判断のばらつきや、積込現場の稼働が早朝~深夜であること、生産拠点や物流センターが点在することで確認範囲が全体の5%程度と一部に限られていたため、算出の精度向上が課題となっていた。
今回導入した新システムでは、みよし物流センターで積み下ろしする全てのトラック(1日あたり500便)の貨物量を24時間撮影し、AIによる画像解析でその量を自動算出。即座に正確な積載量の把握が可能となり、積載率の低い路線・便の抽出が容易になり、試験導入した一部の路線では、運行本数を1日15便から12便に減らすといった輸送効率の向上につながったという。これにより、製品輸送時のCO2排出を減らせることに加え、トラックドライバー不足解消への効果も期待できるとしている。
なお、今秋には同システムを一宮物流センター(TGロジスティクス)にも導入、グループ全体での輸送効率向上を目指す。
<輸送効率向上のための改善ポイント>