施設・機器・IT に関する最新ニュース
一覧- 石破総理/5月22日から「軽油1リッター当たり10円引き下げ」表明 (04月23日)
- 宇佐美/16号柏インター給油所を5月2日にリニューアルオープン (04月22日)
- 白河の関TS/5月9日は9時~15時に営業時間短縮 (04月22日)
- 出光/全固体電池の量産目指し小型実証設備を能力増強 (04月21日)
- ゼロ/デジタルツール活用で作業時間を50分から15分に大幅削減 (04月21日)
2023年10月20日 14:13 / 施設・機器・IT
日立製作所は10月20日、英国における事業統括会社である日立ヨーロッパが、英国の再生可能エネルギー事業者であるGRIDSERVE(グリッドサーブ)が主導する大型EVトラックの充電ネットワーク構築プロジェクト「エレクトリック・フレイトウェイ・プロジェクト」の主要パートナーに選ばれたと発表した。
このプロジェクトは、140台の大型EVトラック向けに15カ所の高速道路充電サイトと10カ所以上の商業用充電ステーションを統合した充電ネットワークを構築する計画。
<GRIDSERVEエレクトリック・フレイトウェイ・プロジェクトで使用される車両>
今年7月から2025年まで実施され、ディーゼルエンジン駆動の大型トラックから大型EVトラックへの移行準備ができており、適切なインフラ、システム、プロセス、ビジネスモデルが導入されれば、同じサービスを継続して提供できるということを実証、また政府の政策や助成金、補助金がない場合の大型EVトラックの総所有コストを、ディーゼル車と比較して定量化することを目的としている。
日立ヨーロッパは、本プロジェクトやパートナーシップを通じて、5年間にわたる大型EVトラックの運用データに基づき、運行経路や車両、充電履歴などの分析を行う。これによりバッテリーや運航距離、充電インフラのモニタリングの最適化に加え、エビデンスに基づく総所有コストのモデリングをめざし、企業の将来的な大型EVトラック導入に貢献していく。
また、日立ヨーロッパにおいてEVソリューションなどを推進する「日立ゼロカーボン」チームは、Royal Mail(ロイヤルメール)やUber(ウーバー)をはじめ電力ネットワーク事業者や商用車オペレーターとともにEV移行に向けてソリューションを検討してきた経験を生かし、本プロジェクトに取り組む。日立のLumadaを活用してデータの収集・蓄積や分析を行い、将来の英国での大型EVトラック活用に役立つ知見、洞察、データセットを提供する。
「日立ゼロカーボン」チームの責任者であるラム・ラマチャンダー氏は「日立は、気候変動領域のイノベーターでありたいと考えており、だからこそ今回、日立の先端技術や専門知識をエレクトリック・フレイトウェイ・プロジェクトに提供する。貨物輸送は世界的なCO2排出の大きな要因であり、この分野の脱炭素化はネットゼロ目標を達成するために不可欠で。日立は、グリッドサーブ社やコンソーシアムと共に、ゼロカーボンの未来の実現に向けて日立の技術を紹介することを楽しみにしている」とコメントしている。