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2023年11月30日 14:31 / 施設・機器・IT
アサヒグループジャパンとNEXT Logistics Japan(NLJ)は11月30日、世界初の量子コンピューターを用いた物流最適化ソリューションシステム「NeLOSS(ネロス)」を活用した実証実験を12月1日から開始すると発表した。
「NeLOSS」は、人の手で2時間以上かかっていた配車と荷物の組み合わせを割り出す業務を、量子コンピューターを用いることで約40秒で算出することができるシステム。
<NeLOSS概要図>
荷姿や重量、温度帯が異なる荷物も、最適に積み込むための組み合わせを短時間で割り出すことができるため、作業時間が大幅に短縮されるとともに、緻密な運行計画の実行と積載率の向上が可能になる。
現在はNLJが自社の物流業務に活用しており、積載率が業界平均の38%に対し63%に向上したほか、ダブル連結トラックなどの効果と合わせて43%の省人化、26%のCO2排出量削減などの成果を上げている。
今回の実証実験では、アサヒグループジャパン傘下のアサヒロジが関東-中部-関西の拠点間の配送で「NeLOSS」を活用。外部システムとの適合性・連動性に加えて、荷姿・重量・発着地・運行車両などの情報を掛け合わせたシステムオペレーションの成立性を確認する。
アサヒロジでは積載率向上とCO2排出量削減、省人化などの効果を検証し、NLJでは実証データを基に、「NeLOSS」の外部へのオープン化に向けて“配送経路・運行計画の最適化”や“CO2削減量の可視化”の機能を加えるなど、システムの利便性向上を図っていく。