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2024年07月26日 17:24 / 車両・用品
独ダイムラー・トラックは7月25日、プロトタイプの水素燃料電池トラック「メルセデスベンツGenH2」5台の初期顧客トライアルを開始した。
導入したのはエアプロダクツ、アマゾン、ホルシム、INEOS、ヴィードマン&ウィンツの5社で、約1年間実証を行い、その結果は量産開発に向けてフィードバックされる。
5台のGenH2トラックは、ドイツ国内の特定ルートで、建築資材、海上コンテナ、ボンベガスの輸送などの長距離輸送に使用。ヴェルト・アム・ライン(ラインラント=プファルツ州)の指定液体水素充填ステーション(sLH2)で燃料補給を行い、将来的にはデュイスブルク地域(ノルトライン=ヴェストファーレン州)でも燃料補給を行う予定。
「メルセデスベンツGenH2」トラックは、メルセデスベンツのアクトロス長距離トラックをベースに開発されたGVW40トンの燃料電池トラックで、積載量は約25トン。ダイムラートラックとボルボグループの合弁会社であるセルセントリックの液体水素タンクと燃料電池システムを搭載している。
水素タンクの容量は88kg(44kg×2)。公道での走行テストでは1000km以上の走行に成功しており、長距離輸送に適していることを実証している。
今回の顧客トライアルで、ドイツでの物流業務に使用するアマゾンは「当社は2040年までに事業全体でネットゼロの炭素排出量を達成するという気候変動誓約のコミットメントを堅持しています。当社の輸送ネットワークの脱炭素化はこのマイルストーンを達成する上で重要な役割を果たしており、投資、実験、革新を続けています。このプロジェクトの次のフェーズでダイムラートラック開発チームをサポートできることを楽しみにしています」(アマゾン輸送サービス担当副社長アンドレアス・マルシュナー氏)とコメントしている。