LINE WORKS/アルコールチェック実態調査、「検知器」実施率は5割以下
2025年01月16日 11:52 / 施設・機器・IT
LINE WORKSが実施した、アルコールチェック義務化に関する実態・意識調査によると、検知器を使った100%実施率は5割以下であることがわかった。
この調査は2024年12月13日〜17日、全国20~59歳のアルコールチェックの義務化対象企業、またはアルコールチェックに関する業務に携わっている1000人を対象に行ったもの。
まず、アルコール検知器の導入状況については、2023年11月の調査から10ポイント増加し79%となった。しかし、アルコール検知器を用いたアルコールチェックを100%実施している企業は17ポイント上昇したものの48%で、義務化から1年経過後も半数を下回っている。
ドライバーは運転前と運転後の2回、酒気帯びの有無についてアルコール検知器を用いて確認する必要があるが、運転後のアルコールチェックは漏れが発生しやすいため実施率が低いことが推測される。
また今回の調査では、道路交通法で定められた安全運転管理者の業務内容に関しても実施。
道路交通法で義務付けられている4つの業務内容の完全実施率を見ると、「アルコールチェッカーを使った酒気帯び状態の確認」48%、「運転前後の酒気帯びの状態を目視などで確認」40%、「運転日誌の備付けと記録管理」40%、「酒気帯びチェック結果の1年間の記録保持」49%となった。
それぞれの項目で、2023年11月実施の前々回、2024年5月実施の前回の調査から10ポイント以上の改善が見られた。
さらに、安全運転管理者の業務内容について東京都と全国で比較すると、東京都の100%実施の割合は全国を8ポイント以上下回った。
東京都では公共交通機関が発達しているため、業務での車の利用率は全国平均と比較して低い傾向があり、アルコールチェック実施・管理の徹底が図りづらい状況が推測された。
今回、利用しているアルコール検知器の種類を調査したところ、ノンクラウドのみの利用者が51%となった。クラウドのみ利用者は25%、併用者は20%だった。いまだに、アナログな運用による管理者やドライバーの運用負担も高い状況が続いている。
一方で、アルコール検知器の利用が義務化されてから1年経ち、アルコール検知器の入替を検討する企業も増える中で、今後クラウド型のアルコール検知器への移行・導入が進むことが予測される。
酒気帯び確認結果の記録保存の方法については、「手書きで記録、または手書きで記録、電子ファイル(エクセル等)で保管している」という回答が66%となり、過去の調査同様、高い結果となった。
そのほか、道路交通法で定められた安全運転管理者の業務内容に関して現場が感じている問題点の調査では、道路交通法で義務付けられている4つの業務内容に対して、前々回、前回同様「管理者/ドライバーの業務負担が大きい」との回答が最多となった。その中でも「運転日誌の備付けと記録管理業務」については、前々回、前回の調査から20ポイントと大きく上昇し60%だった。
調査を実施したLINE WORKSのIndustry Development Sales 3本部の谷ひかるビジネスディベロップメントマネージャーは、「義務化から1年が経ち、アルコール検知器の導入状況は大きく上昇したが、依然としてアナログなアルコールチェックの運用による管理者やドライバーの負担は大きい状況がある。過去に実施した調査と比較して、運転日誌の備付けと記録管理業務に対する管理者やドライバーの負担が大きくなっていたように、実際にアルコールチェックと一緒に運転日誌や出退勤の記録・管理等を一緒に行いたいといった声が多く寄せられている」と語る。
そのため、同社では、アルコールチェックやそれに付随する業務の課題を解決するために、「LINE WORKS」と連携するソリューションベンダーとの協業を積極的に行っている。「アルろく for LINE WORKS」や、アイズブレス、アルキラーNEX、スリーゼロ、スマートフリート、アルレポといったアルコールチェック管理サービス以外にも、勤怠管理サービスなど、現在180以上のサービスと連携している。
■アルコールチェック義務化に関する実態・意識調査
https://line-works.com/pr/20250114/
最新ニュース
一覧- 日野/国内初の燃料電池大型トラック量産モデル「日野プロフィア Z FCV」を発売 (09月17日)
- 国土交通省/中野大臣「オートロック付きマンションの置き配」宅配企業の連携促進 (09月17日)
- 国土交通省/「下水道管路の全国特別重点調査」空洞6カ所確認、4カ所で対策 (09月17日)
- 九都県市/10月「ディーゼル車対策の強化月間」車両検査と啓発活動を実施 (09月17日)
- ロボトラック/累計16.5億円の資金調達を実施 (09月17日)
- 両備トランスポート/9月15日から新TVCMの放映開始 (09月17日)
- 東京湾岸道路/東京湾トンネル(上下線)10月4日・11日に夜間全面通行止め (09月17日)
- 新名神/亀山西JCT~菰野IC(上り)10月1日13時30分~15時30分通行止め (09月17日)
- NEXCO東日本/富津館山道路、東水戸道路の一部区間で非常電話の運用停止 (09月17日)
- ETCGO/対応可能なカードに「オリコカード」追加 (09月17日)
- 福岡県トラック協会/2025年度「過労死等防止対策セミナー」10月24日開催 (09月17日)
- ジュニアメカニック2025/東北初「小中学生向け自動車整備体験イベント」9月20日・21日開催 (09月17日)
- 北陸地方整備局/国道8号・北陸道で特殊車両・過積載車両取締り、1台に指導実施 (09月17日)
- 東北運輸局/酒気帯びで仙台市の運送事業者「輸送施設の使用停止(120日車)」行政処分 (09月17日)
- 三菱ふそう/世界初のEV対応業務専用作業服を開発 (09月16日)
- いすゞ/国内初、小型充填機を用いたバイオメタン充填実証に参加、エルフCNGを走行 (09月16日)
- 国土交通省/中野大臣、軽油カルテルの強制調査を注視 (09月16日)
- 国土交通省/北海道河東郡の大型トレーラーの死亡事故を重大事故等情報に掲載 (09月16日)
- 関東運輸局/「関東地域事業用自動車安全施策2025」を公表、交通事故削減目指す (09月16日)
- 交通事故多発交差点/「池袋六ツ又交差点」(東京)が2年連続ワースト1位 (09月16日)