福山通運が5月13日に発表した2025年3月期決算によると、運送事業の売上高は2345億3800万円(前期比4.3%増)、営業利益49億2800万円(39.5%減)となった。
運送事業では、全国21店所で展開する重量・サイズ計測機能を搭載した自動仕分装置による生産性の向上と適正重量の収受に努めるとともに、顧客との関係の深化を図るため、アカウントマネジメントを強化し取扱物量の確保に努めた。
2024年7月にいばらき五霞支店、2025年1月に関西空港泉佐野支店を新設し、3PL事業の施設を併設した複合一貫輸送サービスの強化と輸送効率の改善に取り組んだ。しかし、人件費や外注費をはじめとしたコストの増加により減益となった。
また、貸切事業の売上高は262億4900万円(9.5%増)、営業利益は22億900万円(6.8%増)だった。
貸切事業では、自社の輸送力である専用ブロックトレインとダブル連結トラックを活用した、効率的かつ環境負荷の低減も意識した貸切輸送サービスの営業強化と自社貸切システムの機能増強等により、取扱件数が堅調に推移した。
<セグメント別業績>

出典:2025年3月期福山通運決算補足説明資料
福山通運 決算/25年3月期「外注人件費」124億円、2024年問題対応で22.1%増