交通労連/春闘、約8割の組合が前年実績超

2023年04月24日 17:59 / 労務

交通労連(全国交通運輸労働組合総連合)は、4月11日現在の妥結状況を4月13日に公表した。

全411組合(交渉単位、以下同じ)のうち、234組合(56.9%、前年同時期52.5%)から要求提出の報告があった。これまでに110組合が回答を引き出し、うち105組合(解決率44.9%、同39.8%)が決着している。

解決した組合のうち、ベース賃金が明らかな68組合の妥結平均は加重で4928円(1.93%)で、前年対比で1476円(0.60%)のプラスとなり、全体で約8割の組合が前年実績超となった。

また、臨時給では4割以上の組合が前年実績に上積みを果たし、同額・同月以上を含めると9割の組合が前年実績以上を確保している。

詳細は以下のリンク先を参照。
■状況報告

なお、各部会の要求水準は以下の通り。

<賃金>
○トラック部会
現行所定内賃金5.5%程度
(定昇相当分【賃金カーブ維持分】を1.5%【3742円】、賃上げ分【格差是正及び物価上昇分】4.0%【9930円】、合計平均1万3700円)。但し、単組、企業及び地域の実態を踏まえた要求を可能とする

○軌道・バス部会
定期昇給相当分(賃金カーブ維持分)1.70%【3700円】+α2.0%【4300円】
(生活維持分及び物価上昇分等/各組合の実態に即した要求)、最低目標は前年実績の確保。また、定期昇給相当分が減額された組合は、現行の賃金カーブ維持(回復)の要求を行う

○ハイヤー・タクシー部会
定期昇給相当分(賃金カーブ維持分)として年収の1.0%、実質生活向上分・物価上昇分・格差是正分として年収の3.28%

○自動車学校・一般業種部会
賃金カーブ維持分(定期昇給見合い分)4500円に、ベースアップ分(実質賃金確保・生活向上・格差是正分)を加えた9000円+α(αは1%以上を目安とする)

<臨時給>
○トラック部会
1人平均110万円中心

○軌道・バス部会
「年間臨時給としてコロナ前の2019年度実績の確保」を要求する。具体的には目標を5.0ヵ月、最低でも3ヵ月以上(前年実績2.82ヵ月、2019年度は3.23ヵ月)とする。また、金額で要求する場合は、前年実績以上を要求する

○ハイヤー・タクシー部会
臨時給制度がある場合、前年実績(年間)+年収の2.14%。制度が無い場合は、定昇相当分+実質生活向上分・物価上昇分・格差是正分を併せて6.42%

○自動車学校・一般業種部会
6ヵ月(最低4ヵ月以上を獲得目標とし、前年実績がこれを上回る組合の獲得目標は前年実績以上とする)

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