NLJ/荷役作業完全自動化の実証を開始

2023年11月21日 16:26 / 施設・機器・IT

日野自動車傘下のNEXT Logistics Japan(NLJ)は11月21日、経済産業省が実施する2023年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業(物流MaaSの実現に向けた研究開発・実証事業)」の実施団体に選出され、アイシン、豊田自動織機と協働し、将来の自動クロスドック(結節点)運用に向けた自動荷役技術ならびに荷物管理の一元化についてシステム開発や課題の抽出を行うと発表した。

NLJは「モノが運べなくなる」という社会課題の解決に向け、幅広い荷主企業や物流事業者とともに高効率輸送スキームの構築を推進中。この輸送スキームでは、業種業態を超えたさまざまな荷主企業から積み替え拠点であるクロスドックに持ち込まれた荷物を混載することで高効率の輸送を実現しており、今回の実証ではその工程で行われる荷下ろし/荷積み作業の自動化(=自動荷役)および情報連携による、省人化、環境負荷低減、働き方改革の実現を目指す。

昨年より、実際の輸送における荷下ろし/荷積み作業について自律走行搬送ロボット(アイシン提供)と自動運転フォークリフト(豊田自動織機提供)の連携による自動化を実装済み。本年は新たに量子コンピューターを活用した自動割り付け・積み付けシステム『NeLOSS』(ネロス)との連携を目指した取り組みを12月初旬より行う予定としている。

<自動割り付け・積み付けシステム『NeLOSS』(ネロス)>

20231121NLJ 2 - NLJ/荷役作業完全自動化の実証を開始

<物流結節点における目指す姿>

20231121NLJ - NLJ/荷役作業完全自動化の実証を開始

■実施概要
・NLJによる実際の荷物輸送を想定した、自動運転フォークリフトと自律走行搬送ロボットを連携させた荷下ろし/荷積みおよび所定の場所への荷揃えについて実証

・NLJの取扱荷物実績に基づき標準化を行った荷姿パターンについて、実際の輸送における物流効率化の効果測定

・量子コンピューターを活用した自動割り付け・積み付けシステム『NeLOSS』との連携に向けた課題抽出

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