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2025年02月12日 11:33 / 労務
全日本トラック協会は2月10日、2024年中に発生した事業用トラックの飲酒事故事例を公表した。事例は、国土交通省が発信するメールマガジン「事業用自動車安全通信」等から引用したもので、死亡負傷事故1件、死亡事故1件、負傷事故5件を含む30件の事例が紹介されている。
【主な事業用トラックの飲酒事故事例】
■事故等の種類:酒気帯び衝突
車籍地:群馬県
発生日時:2024年5月6日16時15分
死傷状況:死亡3、負傷2
群馬県伊勢崎市の国道において、同県に営業所を置く中型トラックが運行中、ハンドル操作を誤り、中央分離帯に接触、操縦不可能となり、反対車線にはみ出し、走行してきた乗用車の側面に衝突、もう一台は、トラック側面に追突した。この事故により最初に衝突した乗用車の運転手と同乗者2名が死亡がした他、トラックの側面に衝突した乗用車の運転者が軽傷、トラックの運転者は重傷を負った。事故後の警察の捜査により、トラックの運転者の飲酒運転が判明した。運行管理者による業務前の点呼時に酒気帯びは確認されなかったため、点呼後に飲酒したとみられている。
■事故等の種類:酒気帯び衝突
車籍地:大阪府
発生日時:2024年12月27日20時47分頃
死傷状況:死亡1
大阪府堺市の府道において、大阪府に営業所を置く大型トラックが丁字路を右折しようとしたところ、右折先の横断歩道を右側から進行してきた自転車に気付かず衝突した。この事故により、自転車乗りが死亡した。事故現場において、大型トラック運転者の呼気から基準値を超えるアルコール濃度が確認されたため、運転者は警察により酒気帯び運転と過失運転致傷で現行犯逮捕された。
■事故等の種類:酒気帯び衝突
車籍地:福島県
発生日時:2024年1月11日13時20分
死傷状況:負傷1
山形県山形市荒楯町の片側2車線の国道において、福島県に営業所を置く大型タンク車が乗用車に追突した。この事故により、乗用車の運転者が軽傷を負った。事故後、駆けつけた警察官が、運転者の呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。
■事故等の種類:酒気帯び衝突
車籍地:鹿児島県
発生日時:2024年2月23日20時15分
死傷状況:負傷1
長崎県島原市の国道において、鹿児島県に営業所を置く大型トラックが信号待ちをしていた軽自動車に追突した。この事故により軽自動車の運転者が軽傷を負った。駆けつけた警察官が、運転者に呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。運転者は、事故直前の午後7時から7時45分ごろまでの間、フェリーの乗船中に飲酒した模様。
■事故等の種類:酒気帯び衝突
車籍地:北海道
発生日時:2024年4月9日0時30分
死傷状況:負傷1
北海道川上郡弟子屈町の国道において、北海道に営業所を置く大型トラックが酒気帯びにて登り車線運行中、反対車線へはみだし、下り車線を走行していた大型トラックと衝突した。この事故により、対向車運転手1名が軽傷を負った。事故後、駆けつけた警察官が、運転者に呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。運転者は運行中に酒類を購入し、飲酒しながら走行したとのこと。
■事故等の種類:酒気帯び衝突
車籍地:青森県
発生日時:2024年4月19日19時20分
死傷状況:負傷1
青森県上北郡の国道において、青森県に営業所を置く中型トラックが信号待ちで停車していた乗用車に追突した。この事故により、乗用車の乗員1 名が軽傷を負った。事故後、駆けつけた警察官が、運転者に呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。運転者は、同日午後4時頃に事故現場から数100メートル離れたコンビニで缶ビール350ml1本を購入し、同コンビニの駐車場で飲酒し、午後7時10分頃から車両を運転しはじめ、事故を惹起した。事業者では、事故前日の18日午後17時25分に対面で業務前点呼を行い、その後、上記コンビニにて電話により業務後点呼を実施していたものの、どちらの点呼でもアルコールは検出されなかったとのこと。
■事故等の種類:酒気帯び衝突
車籍地:埼玉県
発生日時:2024年7月7日20時19分頃
死傷状況:負傷1
埼玉県深谷市の国道において、同県に営業所を置く中型トラックが交差点手前でガードレールに接触し、横転した。この事故により、中型トラックの運転者が軽傷を負った。事故現場に駆けつけた警察官がアルコール検査を行い、運転者の酒気帯び運転が確認された。運行途中にコンビニで缶酎ハイ500mlを4本購入し、そのうち2本を飲んだ模様。トラックの車内からアルコール飲料の空き缶が発見されている。
国土交通省のメールマガジン「事業用自動車安全通信」は、国土交通省において収集した事業用自動車に関する事故情報等のうち重大なものについて、情報提供することにより、その内容を他山の石として各運送事業者における事故防止の取り組みに活用してもらうことを目的として配信している。