アサヒロジスティクス/国内初の特定技能外国人ドライバー採用「外国人が活躍する仕組み構築」
2025年04月16日 12:01 / 労務
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アサヒロジスティクスは4月15日、自社が運営するドライバー専用研修施設「滑川福田センター」(埼玉県比企郡滑川町)で、国内初となる特定技能外国人ドライバーの入社式を開催した。
周鴻澤(シュウ コウタク)氏(24歳)は、2024年12月に国内初の「特定技能1号評価試験」に合格した中国籍の大学生(福岡県在住)で大学卒業後、トラックドライバーとして採用。今後、外食向けの配送などを担うアサヒロジスティクス東松山石橋営業所(埼玉県東松山市)のサービスドライバーとして配送業務を担う。
横塚元樹社長は、「日本で初めて、世界でも初めて、特定技能という仕組みの中で、日本でドライバーとして仕事をすることを認められた第一号として、周さんに手を挙げていただいて、本当にありがたい。当社は、戦前から100年以上、荷物をお届けする仕事を家業としてやってきた。1955年に株式会社を設立してから、企業として仕事をしている。現在、会社全体で7700名、トラックも1700台、ドライバーも2700名が活躍している。毎日2万店というお店に納品をしているので、仮に1店舗に300人来店されるとすると、600万人という多くの方の毎日の生活に直結した重要な仕事をしている。そこで、多くの方が安心して、日々の生活を当たり前に送るためのサポートをする。物流インフラ企業というのが我々の経営理念だ」とあいさつした。
その上で、「インフラというのは、電気、ガス、水道にように日頃あって当たり前で、それがないと生活できないことをしっかりと維持し続けるのが、我々の大切な役割だ。一方で、2024年問題があり、ドライバーさんが足りないため、物が運べなくなる、インフラが維持できなくなる環境に日本全体がなってきている事実がある。その中で、特定技能外国人ドライバー制度との向き合い方を考えた。制度は活用の仕方を間違えると大きな問題を生んでしまう可能性がある。そこで、しっかりと経験のない方でも、育成して安心してお仕事ができる体制を作る必要がある。日本人・外国人を問わず、ドライバーとしての業務ができる仕組みを一つのモデルとして作って行きたい」と述べた。
周氏は、「中国では大学に入れなかったので、日本で大学に挑戦した。経営に興味があり、日本で経営の勉強をしてきた。また、ドライブが好きで、運転には興味があった。アサヒロジスティクスは給与水準がよく、社員寮があり福利厚生が充実していたため入社を決めた。日本で初めての特定技能外国人ドライバーになるということで頑張ってきた」と入社理由を述べた。
また、「無事に入社できて嬉しいし、ホッとしている。好きな食べ物は豚骨ラーメンで、就職後もラーメンを食べることを楽しみにしている。東松山石橋営業所の先輩社員とも顔合わせをしており、特に心配していることはない。数年後には、トラックドライバーについても、日本での永住権の取得につながる特定技能2号評価試験が新設される予定なので、その試験に合格できるように頑張りたい」と抱負を語った。
特定技能外国人ドライバー制度で想定している課題について、横塚社長は「典型的な問題として、事故を考えている。例えば、国によっては、ちょっと車をこすったぐらいでは、別に事故じゃないという国もある。でも日本では、それではダメだ。そういった感覚の基本的なところを含めて、教えてあげる業務体制を作らないと問題が多発する可能性がある」と述べた。
その上で、「日本人が採用できないから、外国人にやってもらうおうという発想では無理。まずは、日本人を採用して育成する仕組みを会社として作る。その中で、たまたま育成する人が外国人になったという仕組みにする必要がある」と語った。
評価試験から免許取得まで一連の支援を行ってきた外国人ドライバー支援機構の田邊慎一氏は、「周さんとは、学生のころから企業を探すなどの取り組みをしてきた。一番を目指したら有名人になれると一緒に頑張ってきた。ドライバー評価試験は、トラック、タクシー、バスと3分野あり、専門用語が多いトラック分野が一番難しいと言われている。やはり、日本語が分からないと問題が解けない。現時点では、特定技能1号のビザは、どの分野も1年更新で最長5年間と決まっている。他の職種では特定技能2号という制度があり、ビザは一年更新ではあるが期間の上限がなく、雇用契約が継続する。永住権も取れる可能性がある」と説明した。
今後の周氏のキャリア形成について、執行役員の高橋寛人財本部本部長は、「周さんは今後、特定技能2号を目指したいと言っている。特定技能2号はマメジメントや管理業務を行うことになるので、 まずは、ドライバーとして頑張っていただき、その上のリーダー、運行管理者など、どこまでの管理職を特定技能外国人ドライバーが担うのかを考えていきたい」と述べた。
また、今後の外国人ドライバーの採用予定について横塚社長は、「まずは周さんと同じ中国の方を数名、また、違う国の方も採用する。おそらく国が違えば、受け入れ側の課題も変わってくるので、中国以外の国の方も数名、迎い入れることによって課題をあぶりだしていく。しっかりと我々事業者側でここをやらないと、この制度は続けられない制度になってしまう」と語った。
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